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裁きと沈黙

「汝、裁くなかれ!」

聖書より。


ある不貞を働いた女性が
村人たちに連行され、
イエス・キリストの前に
引き出された。

当時は、不貞は死罪。
それも、
村人の一人ひとりに
石で打ち殺される重刑。

村人達が石を持ち、
その女性に詰め寄ろうとする、
その瞬間に
イエスは沈黙を破って
口を開いた。

「今まで
一度も
罪を犯したことがない者から、
この女性に石をぶつけなさい」


そして、

村人は
一人ひとり石を捨てて、
集会場から出て行った。


ただ、今の時代は
この聖書のようには
ならないのかもしれない。

過去に
自分も
罪を犯したことがあっても、
石を投げるご時世である。


いや、

罪を犯した事すら
理解していないのかも
しれない。


すました顔で

自分は正義だ。と、
思い込んでいる。

そういう人ほど、
厄介で、
人を裁いてばかり居る。


人を攻撃する時
自分だって
完璧ではないと思っている人は、
人を正義の刃で切りつけません。

それが、愛です。


「自分は完璧でない」


だから、

「良い」とか「悪い」とかで、

他人をジャッジできない。

だから、

人のことに対しては
静かに
沈黙する。



人には、

いろいろな都合があると言うことが

わかっているから

静かに黙ることが

大切なのだ。


これを「知恵の沈黙」と呼ぶ。

正義を声高に叫ぶ人は
知恵者じゃない。

人生の深みを知るものは
沈黙の深さを知る。

by unionsoftware | 2012-03-08 12:04