人気ブログランキング | 話題のタグを見る

事務作業のムダとりカイゼン

.



ユニオンソフトウェアマネイジメント 青井です。




たびたび、このブログでも登場しますが

現在、当社の社内では

活発にカイゼン活動が行われています。


その中で、
いま、私がいちばん注目しているのが

【作業時間の見える化】です。


私たちの仕事は
請負仕事なのですが、

プログラムを作るという
ある種、
目に見えない成果物です。

完成してしまえば見えるのですが
日々の進捗は見えにくいですよね?

プログラムのコードを
1行、1行確認するわけにもいかず

昨日にたいして、
今日、どのぐらい作業したのか?が
見えにくいです。

しかしながら
何を作るのに
どのぐらい時間をかけたのか?
は、

まさに原価率に関わってきます。

理論上は、

時給3,000円の技術者が
5時間かけて作ったものは
15,000円の価値があり

同じ作業であれば
時給5,000円の技術者なら
3時間でできるハズ

それを、30,000円で売れば
(見積金額が30,000円なら)
原価率は50%という事になります。

ところが、実際には、
30,000円の見積もりに対して

時給3,000円の技術者が
10時間作業をしても終わらない。

さらに、
時給5,000円の技術者が
ヘルプに入って
二人でさらに5時間かかる。

なんて事が頻発します。

つまり
30,000円の仕事に対して

3,000円×10時間+(3,000+5,000)×5時間
=70,000円となり

40,000円の赤字!

なんて事が起きるわけです。

これを見える化しないといけない。
と、常々思っていました。

赤字になる
(イコール)
見積金額よりも、
実際にかかる時間が多い

これは誰でもわかるのだが、

そもそも何故それがおきるのか?

見積りが甘いのか?
はたまた
技術者の単価が見合っていないのか?
(技術者の力量が見合っていないのか?)

という点を正確に把握するのは大事な事です。

しかし、これが難しい。

現在、社内の改善チームは
これにメスを入れようとしてくれています。

作業日報をエクセルシートにして
集計をするようです。

チラッとお見せすると
こんな感じ


事務作業のムダとりカイゼン_c0170233_1142471.png


事務作業のムダとりカイゼン_c0170233_1151839.png


細かい・・・・

結局、

ここまでの細かい運用は
中止になりましたが、

各自1日の
予定作業内容と
実績の作業内容を
記録していくことから始めます。

記録をしていくのは
大変だと思いますが、
効果が出る事を楽しみにしています。

そういえば、
数日前にこんなニュースを読みました。

事務仕事を数値化、ムダ省け 残業2割短縮

(リンク先は時間が経つと切れてしまうかもしれませんが)

トヨタ自動車系列の会社が
事務作業にかかる時間を見える化したそうです。

メールの確認 2分×1日40通
仕入れ先と打合せ 30分×月4回
来客者へのお茶当番 30分×月5回
営業会議資料作成 1回60分×月1回

めちゃくちゃ細かいですが、
結果的に、
残業時間の削減に繋がっているそうです。

しかも、記事を読むと
2年がかりで全体像を把握した。
と書いてあります。

同じく
「ここまでやるのは大変」
とも書いてありますが

この会社の社長さん
「業務の見える化は効率化の入り口。
 原単位を使った
 職場と収益のカイゼンを続けていく」
と話している。


うん!素晴らしい!

何事も
目的をもって始めて
諦めずに
継続していくことが大事ですね。


当社も
ここまで細かい
時間の見える化ではないにしても

同じことをやろうとしています。

まずは
できる範囲から
コツコツと。

1年、2年と続けていこうと思います。


















.

by unionsoftware | 2017-08-17 11:08